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たまには映画館で。

先日買い出しに出かけた日のこと。気になる映画があったので上映劇場を調べていたらそれとは別に以前から気になっていた映画を再上映していることが分りました。こういうタイミングって大事。用事を済ませて急いで映画館へ向かいました。

【森の中の淑女たち】というタイトルが印象的なこの映画は1993年・カナダのシンシア・スコットの作品。
監督がドキュメンタリー映画出身ということもあって、淑女たち(8人のおばあちゃんたち)が皆演技経験のない素人というのも珍しい映画です。
ストーリーはとてもシンプル。森のコテージを目指していた8人のおばあちゃんとバスの運転手の若い黒人女性。
バスが故障したことで遭難してしまった彼女たちが森の廃屋で助けが来るまで過ごした二日間を描いたものです。
皆本名で出演し、設定だけ与えられた脚本なしのストーリーというのも興味深い。

おばちゃん子だったこともあって老人の出てくる映画には弱いのですが、この8人のご婦人がたは皆さんとても魅力的。
おばあちゃんたちは助けを待つ間、食料を探したりバスの修理に奮闘したりしながらそれぞれの人生を少しずつ語っていきます。その中でおばあちゃんが初めから老人ではなく、ひとつひとつ年齢を重ねてきた女性であり、同じ喜怒哀楽を感じる人間であるということが浮き彫りにされていきます。

ベリーの実を摘みながら、老いや死への恐怖を素直に口にして慰め合ったり、初恋について打ち明け合ったり。80歳でも機会があれば恋がしたいわと話すおばあちゃんの可愛らしいこと。

8人全員をフラットに扱いながらも、要所要所で各人にスポットを当て、その都度彼女たちの若かりしころの写真を挿入するという編集方法はとても印象的です。多くは語られない彼女たちの過去から当たり前だけど人にはそれぞれの送ってきた人生があるということにとても感慨深い気持になります。
長い人生ですからかなり大変な経験も語られます。同性愛者であることの苦労、離婚の経験、病気。
子供の頃過ごした湖畔の家を見つけ、そこに佇むおばあちゃんは遠くなった耳にあの頃好きだった鳥の鳴き声が聞こえるなら何でもするわと呟きます。その切なさ。聞こえなくなった事だけでなく、その子供の頃の何かに思いを馳せるおばあちゃん。それ以上は語られないのにこちらも彼女の人生に思いを馳せました。

その中で私がハッとなったエピソードがあります。修道女のキャサリンが痛い足を引きずってバスの修理に行くのですが、それを見た別のおばあちゃんが自分に何かを課しているの?と尋ねるシーンがあります。その質問はきっと沢山されてきたんでしょう。キャサリンは笑って否定します。その時にそうか、彼女は何かを我慢して辛い思いをしながら生活しているのではなくて修道女として生きることは彼女の喜びなんだなと気付かされました。
価値観はひとそれぞれで自分が羨ましいと思っている人が自分より幸せを感じてるわけではなく、逆に大変そうだなと思う人が自分より不幸を感じてるわけではないんですよね。そんなことを考えたシーンでした。

決して派手な映画ではありませんが他にも素敵なエピソードや印象的なセリフが散りばめられています。
そして全編に流れる彼女たちの逞しさは不思議と私を元気にしてくれました。

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billett(ビレット)
2002年3月結成の布雑貨・アクセサリー・お菓子の手づくりユニットです。(大阪在住)

布雑貨・アクセサリー担当 : フサコ
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