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水丸さんを想う。

イラストレーターの安西水丸さんが亡くなってひと月が経ちます。
昔通っていたイラスト学校の先生で4、5回授業を受けたことがありました。
そこで出会ったことで私の人生は変わり、今でも感謝をしている方です。
図書館で借りてきた村上春樹さんのエッセイの一冊をパッと開いたらそのページに【安西水丸】という
単語があって、こういうのって偶然だとしても運命を感じますよね。
もう一度ここに私にとっての水丸さんのことを記しておきたいと思います。

その学校は自分が描いてきた絵を批評してもらうという形式のものだったのですが、
水丸さんはどんな絵でも良い所をみつけ具体的なアドバイスをくれる先生でした。

絵を描くことが好きだ。私より絵が上手い人はいくらでもいるが、私ほど絵を描くのが好きな人はいない。

そう言いきってしまう水丸さんが格好良くて、そしてそんな物を持っているのが羨ましかったのを覚えています。
生徒たちの良い所を伸ばそうとしてくれたのも絵が大好きだったからだと思います。
だからこそ最後の授業ではクラスの皆に真剣さの足りなさを厳しく話していたのもとてもよく覚えています。

そこまで純粋な気持ちを見せられると不思議な物で、自分の絵に対するモヤモヤとした想い、
本当に好きなのか?仕事にするほどの情熱はあるのか?などは気持ちいいほどさっぱりと断ち切ることが出来ました。
絵を描くのは好きだけれどそれは水丸さんの物とは全然レベルの違う話で、そんな想いで仕事に出来るわけもないし、
そもそも本当にイラストレーターになりたいの・・・?
それは自分自身残念でもありましたがノーでした。

しかしそこで私が失望せずに済んだのはまた水丸さんのおかげでもありました。
それまで自分から何かを産み出す創作活動というものは苦痛を伴うのが前提であって、
何ならほぼすべてがその痛みを抱えていて、楽しかったり充実感なんて一部にしか過ぎないのではないかと思っていたのですが、水丸さんが毎日絵が描けて楽しい、幸せだと言うので本当にびっくりしたのです。

楽しんで仕事をしていいんですか?苦しまなくても良い物は産み出せるんですね?
目の前に、理想論を語るのではなくそれを実践して生きてきて、しかもその道で成功している人が言うのですから
こんなに説得力のあることはありません。

おかげで気持よく絵を描くことから離れ、仕事を楽しむことに罪悪感を覚えることもなくなりました。
今では自分が楽しんでこそきっと良い物が生まれるとさえ思うほどです。

そんななんとなーくイラストレーターになりたい、という気持ちで行った学校だったので
(いや、真剣ではあったのですが。)実は水丸さんが著名なイラストレーターであるということも知らず、
だからこそ授業後の飲み会でも臆することなく水丸さんの隣に座り、楽しく話をさせてもらいました。
人間的にもとても魅力のある方で細かいことは忘れてしまったけれど話も面白く、
そして日々も楽しく過ごされている方でした。だからこそ話を聞くのがとても楽しかったんだと思います。

あんな素敵な大人はなかなかいないなーと思う方でした。
ご冥福をお祈り致します。

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2002年3月結成の布雑貨・アクセサリー・お菓子の手づくりユニットです。(大阪在住)

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