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映画になったら。

ずっと気になっていた映画、村上春樹原作の【トニー滝谷】を観る。

ストーリーは、人と関わらずに生きてきたトニー滝谷という人物が初めて好きになった女性と結婚し、いかに自分が今まで孤独だったかを知る。トニーにとって彼女は完璧な女性だったけれど、一つだけ問題をか抱えていて…という内容です。

元が短編小説だし、人物の心理状態をしっかり描写するというよりは、置かれた状況を説明することによって、読者がその人物を個々に理解していくというタイプの話なので、読者によって解釈や印象の差が大いだろうし、これを映画にするのは結構難しいのではないかと思っていました。

孤独な男が救われるという明快な最後がある話でもないし、私自身はうっすらと靄のかかったイメージで捉えていた話でした。

前置きが長くなってしまいましたが映画の話。

まず初めに主人公のトニー滝谷の父親について語られる部分が長く取ってあります。気楽に飄々と我が人生を生きる父親とその息子。良くも悪くも一人で大人になったような人物とはこんな風なのではと想像した所にトニー滝谷役のイッセー尾形さんが現れます。人生を淡々と、大きな喜びもないけれど大きな哀しみもない、そんな風に社会から少し離れた所を生きる主人公にぴったりな佇まい。
多くを望まないからこそ、そんなに不満がないように見えるトニー。でも何か、本人も気づいていない何かがありそうだなと思わせる所に、運命の女性の久子を演じる宮沢りえさんが登場します。

元々すごく綺麗な女優さんではあるけれど、この久子として登場したりえちゃんは【薄幸】という言葉で多くの人がイメージしそうな、華奢で美しくて守ってあげたくなるような、そんな雰囲気を持っています。そしてトニーと同じく何かを抱えていそうな闇の部分、でもそれを飼い慣らそうとする、強くあろうとするする部分、いろんな要素が合わさって、画面上のりえちゃんは多面的な美しさを持っていました。失礼ながら美男美女ではない二人の間に漂う心地よい空間、時間は見ていて素直に素敵だなと思える物でした。世の中の素敵なカップルを見てそう思うように。

もちろんそのまま終わってしまっては物語として成り立たないわけで、そんな二人の幸せなだけではない時間も描かれています。でも原作の元々持つ静かな雰囲気と監督の視点と役者の演技によって、それさえも静かで美しいなあと思う映画でした。りえちゃんは一人二役で登場するのですが、この別の女性もまた魅力的。そして原作とは少し違うエンディングも、小説同様【完結】という視点ではなく、観る側の解釈を余韻として残した物になっていました。そんな終わり方も含めてしっかりと監督の世界観が伝わってくる映画でした。

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